FXで“先渡”(フォワード)と直物”(スポット)との違い

FXで“先渡”(フォワード)と直物”(スポット)との違いは、締結した契約を履行する時期です。

“先渡”は、“直物”よりも将来に契約履行し決済します。

先物取引との違いは?・・

FXの先渡は一言でいえば、将来の売買価格をあらかじめ約定する取引です。スワップやオプションと並び、デリバティブ取引の一種に分類されます。その点は先物も同じです。

先物(フューチヤー)・先渡(フォワード)共に将来に受け渡す通貨や株式の価格を、現時点において値決めします。

両取引の違いは、(a)取引がどこで行われるか、(b)決済の際に何を受け渡すか、の主に2点です。

取引がどこで行われるか?・・

先物が取引所を経由する“取引所取引”に対し、FXの先渡は市場参加者同士が直接取引する“相対取引”の方式をとります。

取引所取引の例としては、株価指数先物、商品(コモディティ)先物、債券先物があります。これらは、証券取引所や金融取引所で集中的に売買されています。

また、FX市場参加者の約定上の取引相手は取引所であるから、期日に契約履行されない危険としての“決済リスク”が比較的小さいです。

一方で相対取引では、命で扱う為替先渡が代表格です。取引所を経由せず金融機関同士が直接、あるいは金融機関とその顧客とが直接売買を行います。

取引所取引の場合と違って、FX市場参加者の取引相手は金融機関ないし顧客となるため、“決済リスク”が比較的大きいです。先渡では、取引相手に関する与信管理が不可欠です。