Archive for 5月, 2011
- 人間の動機・欲望・行動について考えるとき - 5月 31st, 2011
- 眼の視力低下にも「ルーの三原則」というものが当てはまる - 5月 21st, 2011
- 犬が全体的に見て健康なら予防接種の予定を立てる - 5月 14th, 2011
人間の動機、欲望、行動について考えるとき、私たちは新皮質と理性的な脳に信頼をおきます。私たちは自由意志を信じているし、またそうでなくてはならないです。粗末であろうと、自由意志は人間性の顕著な特徴です。
それは、朝、目覚めるたびに無限の可能性をもつ自己が待っていて、毎日新しくスタートするなどということではないです。そんなものは絵空事で、永遠に廃れない虚構です。
それでも人間には、ケース・ウェスタン・リザーヴ大学のロイ・バウマイスターが″管理機能″と呼ぶものはあります。意志決定、選択、自己コントロールを行使する自己の一面のことです。
自己コントロール能は、人間の最大の強みにあげられるべきもので、順応性と柔軟性の源泉です。
人間の行動で自動的なものはほとんどないです。自動操縦装置で運転していると思っているときでさえ″管理機能″がコースを注視し、チェックし、修正するのです。
体の各部位にはドイツの動物学者W・ルーが唱えた「ルーの三原則」というものが当てはまるということをご存知でしょうか。
①使わなければ退化する。
②使いすぎたら破壊する。
③適度に使えば発達する。
これが三原則です。もちろん眼についてもその通りです。
眼がかすんだり、視力が低下する。少々眼が痛い感じがする-VDT作業をしていてこんな状態になれば「(たんなる)疲れ眼」です。
生理的な疲れですから作業を中止したり時間がたてば解消されます。
ところが、それを放置しておくと、肩が異様にこったり頭痛が起きたり、と眼以外の部位に異常が発生します。
「休む勇気を持て」といわれますが、それを手っ取り早く実践する方法は、まずぐっすり眠ることです。
子供や若者なら、たとえ一時的に視力低下したり眼精疲労になっても一晩眠れば七~ハ割方は回復してしまいます。おまけに彼らは「寝る力」を持っています。
わかりやすく説明すると、10代の若者は20時間でも連続睡眠が可能です。肉体的な疲労がピークに達していれば丸一日だって寝続けるでしょう。
でも大人は、とてもこうはいきません。自然に眼が覚めてしまうのです。トイレも近くなるので眠り続けることはできません。
「よく寝る力」、つまり「睡眠力」は、加齢によって降下をたどる上に、忙しい現代人には絶対時間が基本的に不足しています。そのシワ寄せは睡眠時間に向かいます。
成犬または子犬が全体的に見て健康であるなら、予防接種の予定を立てます。
子犬を感染性の疾患から完璧に守るためには、数週間おきに予防接種をする必要があります。戸外では、子犬は他の犬や犬のウイルスに接触するので、予防接種のどの時期から子犬を戸外に出してよいかは獣医師に確認してください。
ある疾病にたいする免疫は生涯続くものではなく、犬を守るためには定期的に補強してやる必要があります。成犬では免疫を維持するために追加予防接種を行います。
多くの場合、毎年行う必要があり、年に1度の定期検診にあわせて行うとよいでしょう。
戸外に出さない犬であっても、感染性疾患から守ってやらねばなりません。人の靴についた糞、空中を浮遊しているウイルス、手や服についている細菌、昆虫が媒介する病原菌、獣医師を訪れたときやペットホテルに預けられたときに、偶然に他の犬や彼らの糞と接触することなど、感染性疾患にかかる危険はどこにでもあるのです。