人間の動機・欲望・行動について考えるとき

人間の動機、欲望、行動について考えるとき、私たちは新皮質と理性的な脳に信頼をおきます。私たちは自由意志を信じているし、またそうでなくてはならないです。粗末であろうと、自由意志は人間性の顕著な特徴です。

それは、朝、目覚めるたびに無限の可能性をもつ自己が待っていて、毎日新しくスタートするなどということではないです。そんなものは絵空事で、永遠に廃れない虚構です。

それでも人間には、ケース・ウェスタン・リザーヴ大学のロイ・バウマイスターが″管理機能″と呼ぶものはあります。意志決定、選択、自己コントロールを行使する自己の一面のことです。

自己コントロール能は、人間の最大の強みにあげられるべきもので、順応性と柔軟性の源泉です。

人間の行動で自動的なものはほとんどないです。自動操縦装置で運転していると思っているときでさえ″管理機能″がコースを注視し、チェックし、修正するのです。